光学スキャナー、3Dプリンター、CAD/CAMの普及で歯科技工士は不要になるのか?

先に結論を記載すると、CAD/CAM、3Dプリンターをはじめとするデジタル機器が歯科技工に普及しても、歯科技工士が必要なくなるという事はありません。

どんなにCAD/CAMなどの精度が上がっても、最終的な調整は技工士でないと不可能です。

目次

歯科技工士は不要になるのか

英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が、2014年に発表したAI(人工知能)の研究論文「雇用の未来」の中に、「義歯製作技術者」が挙がっていました。

雇用の未来の論文はここから読めます

銀行の融資担当者、スポーツの審判、不動産ブローカー、レストランの案内係、保険の審査担当者、動物のブリーダー、給与・福利厚生担当者、レジ係、娯楽施設の案内係、チケットもぎり係、カジノのディーラー、ネイリスト、クレジットカード申込者の承認・調査を行う作業員、集金人、パラリーガル、弁護士助手、ホテルの受付係、電話販売員、仕立屋、時計修理工、税務申告書代行者、図書館員の補助員、データ入力作業員、彫刻士、苦情の処理・調査担当者、簿記、会計、審査の事務員、検査、分類、見本採取、測定を行う作業員、映写技師、カメラ、撮影機器の修理工、金融機関のクレジットアナリスト、メガネ、コンタクトレンズの技術者、殺虫剤の混合散布の技術者、義歯製作技術者、測量技術者・用地管理の作業員、建設機器のオペレーター、訪問販売員、路上新聞売り、露店商人、塗装工、壁紙張り職人

義歯製作技術者とは、つまり歯科技工士の事を指します。

歯科技工への光学スキャナーと3Dプリンター、CAD/CAMの普及

補綴物の製作に必要な工程は、

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口の中の型取りから始まり、模型作り、ワックスアップ、鋳造、模型上でのコンタクトポイント・バイト調整、レジン、ポーセレン(セラミック)の築盛、形態修正、研磨を経て、口腔内へセットされます。

技工士がいなくならない理由

現状では、模型上での調整、レジン・ポーセレン(セラミック)の築盛、形態修正、研磨は技工士でないとできません。

また、歯型の型取りは光学スキャナー、

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模型作りは3Dプリンター、

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ワックスアップはCADソフト、

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鋳造はCAMソフトが、

光学スキャナー、3Dプリンター、CAD/CAMの普及で歯科技工士は不要になるのか?

それぞれ請け負うことになりますが、それらの操作は全て、経験を伴った技工士・歯科医師・衛生士でないと不可能で、最終的な調整も経験のある技工士でないと出来ません。

光学スキャナー、3Dプリンター、CAD/CAMの普及で歯科技工士は不要になるのか?

材料の性質を理解したうえで操作しないと、3Dプリンターによる模型の製作もCAMソフトによる加工機の操作も、材料が割れてしまったり、材料がひずんでしまって精度の低いものになったりします。

また、ソフトの開発によってどんどんよくなってはいるのですが、審美性をもたせたうえで、機能性も持たせた歯の形をつくるのも、CADソフトの操作だけでは不可能で、コンピューター上で技工士がデザインを修正したり、模型上で修正しています。

技工以外の職種でのデジタル機器の活用について

僕の友人にネット系の仕事をしている子が何人か居るのですが、みんな口をそろえて、ビジネスの世界はface to faceに回帰していくと断言しています。

意外にも、ネット、AIの最前線にいる人達は人と人との信頼関係は、ネットと電話だけで築くのは不可能。

直接訪問して話を聞くことが重要で、ネット系のオペレーターや営業職から人が居なくなることはないと言っています。

デジタル技工と今後の技工士

口腔内スキャナーの普及にともない、模型をつくるための3Dプリンターの普及率も上がっていくのは間違いないですが、技工士の経験と勘がないと、使いこなすことはできません。

「CAD/CAMが普及して技工士がいらなくなる」ことはありません。今後も「技工士がいないと補綴物はつくれない」と、声を大にして言いたいです!

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